わたしは、日本ではなぜずっと、英語に対する過剰な憧れがあるのかなぁと思っていました。
英語なんて無理無理~!英語しゃべれると?きゃ~!という感じのノリ。
英語は、いろいろな価値観からなる多文化共生の単なる窓口で、ツールにしかすぎない。
本番はその後で、多文化間でコミュニケーションが取りやすい英語を使うことで、自分と異なるものを受け入れる寛容性や、それを楽しみ、新たな価値を作っていく創造性に繋げることにこそ、意味がある。
それは別に欧米人と会話ができるとか、そんなことはゴールではなく、
日本の中でも、自分と異なるものは、住む場所、世代、職業間にもあるわけで、それが世界中にあるわけで、あらゆる異文化と共生していくことの方に、ゴールを設定したいのです。
日本ではまだ、「英語しゃべれる」自体が目的(ゴール)になっていて、その後にある広い海が見えていない気がします。
まずは、きゃー英語なんて、英語すご〜いという世界から脱するために、コミュニケーション力をつけてほしいというのが願いです。
生徒様ひとりひとりが、異文化の海を楽しめるように、その窓口となる英語を使えるようになるために、一歩ずつ導いていくこと、それが私たちの仕事です。
ということで、この本、うなづけるところ多数でした。
なぜ日本では、「通訳者」を「通訳」と呼ぶのか?なるほど〜^_^