日本語と英語って違う

日本語と英語にはいろいろ違いがあります。

そのひとつをご紹介しましょう。

日本語は、名詞中心の言葉です。

英語は、動詞中心の言葉です。

英語初級の方へレッスンをしていて、気づくことがあります。

What’s your hobby?

と聞くと、

movie

という答えが返ってきます。

最初は学び始めたばかりなので、単語のみなのは同然です。

では、レッスンにもだんだん慣れてきて、

ほかのメンバーに自己紹介をするとき、

My hobby is movie….

「私の趣味は映画です。」

と言っているのが聞こえます。

意味はわかりますよ。でも正確な英語ではありません。

My hobby is watching movies.

「私の趣味は映画を見ることです。」

というのが、正確な英語です。

なぜ、My hobby is movie.と言ってしまうのでしょうか。

それは、2つの理由があります。

一つ目の理由は、初級者の方は頭の中が日本語脳なので、日本語から英語にしようとするからです。

「趣味は映画です。」

日本語ではOKです。それをそのまま英語にしたというわけです。

二つ目の理由は、日本語は名詞のカバーエリアが広いことです。

「趣味は映画です。」

と言った場合、「映画」という名詞は、「映画」そのものの意味だけでなく、「映画を見ること」まで含みます。

私の趣味は、カメラです、テニスです、英語です、なんでもそうですが、名詞のみでその名詞を使ってする行動まで含めてしまえるのです。

しかし、英語の名詞の意味は、本体そのものの意味しかありません。

movieは映画そのもの、cameraはカメラそのもの、tennisはテニスそのものしか指さないのです。

例えば、カラオケ好きの日本人、「歌が得意です。」と言うとしましょう。

日本語としては正しいです。

これをそのまま英語にして、

× I am good at a song.

としてしまうと正確な英語ではありません。

songは歌という名詞です。

このままだと、歌を歌うのが得意なのか、歌を作るのが得意なのかわかりません。

○ I am good at singing a song.

「私は歌を歌うことが得意です。」

が正しいです。

というわけで、日本語の名詞は、ものの名前だけ言えば、相手が行動まで推し量ってくれるから、名詞中心で会話が可能です。

これに対して、英語は、動詞~すると言わなければわからない、動詞中心の言葉なのです。

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